【書評】『アルジャーノンに花束を』ー万人におすすめできる名作!ー
留学も終了したということで、日々の備忘録として、また自分の考えたことを
皆さんにお伝えするツールとしてblogを再開しよう。
テーマには「書評・旅・仕事」とありますがこだわりなく基本的になんでも書いて行く所存です。
今日は書評。
紹介するのは
ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス文庫
- 作者: ダニエルキイス,Daniel Keyes,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1999/10
- メディア: 文庫
- 購入: 75人 クリック: 1,445回
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この本は
「見ず知らずの人(年齢も性別も何もわからない人)に何でもいいから1冊本を紹介してください」
ってきかれたら紹介する本です。
その理由を本のよさとともにまとめました。
・テーマが普遍的
基本的にはSFなのですが、物語が炙りだしてくれるテーマが
「愛」「知性」「感情」といった極めて普遍的なものとなっています。
しかも今まで経験したことのないくらい、それらのテーマを深く掘り下げて、
つなげてくれる。。この本でしか味わえない体験だと思います。
・日本語の良さがわかる
これは読んだらわかるのですが、
最初は誤字脱字の多い日記から、知的な成長を通じて、文章が知的、難解になっていきます。
原作では英語で表現されているのですが、日本語ならではの訳し方で
それらが表現されていて、「日本語が母語でよかった」という気分になれます。
・「私のこの一冊」ができる
本が好きな人には自分が好きな一冊があると思いますが、
なかなか誰にでも紹介できる本は少ないと思います。
司馬遼太郎が好きでも歴史をあんまり知らない人には伝わらないし、
ラノベが好きでも、その手の本を読まない本には通じない。
でも『アルジャーノンに花束を』は読書が好きな人には誰にでもおすすめできる本です。
「1冊紹介してください」と言われたり「誰かに本を贈りたい」というときの鉄板の一冊となると思います。
読んでみてください\(^o^)/