【14日目】Lecture Series on ASEAN①東南アジアのDiversity
もうすでにここへきて2週間が経とうとしています。
正直そんなに時間が立っているという実感が全くありません。
昨日来たばかりなんじゃないかというくらい、あっという間の2週間でした。
貴重な1分1秒を無駄にすることはできないと、心から思います。
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そんな2週間目の今日は、題名にある"Lecture Series on ASEAN"という授業を受けてきました。
日本では経営学を専攻している私ですが、こちらでは社会科学部に所属していて、主に東南アジアの政治、文化についての研究をしています。
その理由についてはまた後日書きたいと思います。
そんな学部で今日受けた授業が題名にある授業です。
主にASEAN(東南アジア諸国連合)における歴史、国際関係を書く講義で一人ずつDoctorが講義をしに来るという授業です。
今日はうちの大学(UM)のDr.Nicolasというフランス人教授が東南アジアにおける歴史についての講義をしてくれました。
内容はイントロダクション的で、そこまで深くというわけではないのですが、
日本ではあまり理解されていない東南アジアの歴史の系譜、国家間の関係について知ることが出来ました。
今日感じたのは東南アジアという地域の面白さです。
そこでは古くからから、中国やインドの影響を受け続け、しばらくしたらイスラム文化も流入し、そして近代に近づくに連れて
ポルトガルやスペイン、オランダなどの西洋列強がその影響を力を強めました。
そしてその節目となったのが第二次世界大戦で、日本の侵攻はアジアの勢力図を変え、また大戦で疲弊したイギリスやフランスなどは東南アジアから手を引きました。
それからは冷戦の時代で、アメリカ、ソ連という二大強国に振り回されてきたのが最近までの東南アジアだったのです。
ここまでたくさんの国々の影響を受けてきた地域はあまりないのではないでしょうか。
日本にしても、さすがにイスラム文化は流入していないし、ヨーロッパ諸国に統治された歴史もありません。
この多様な文化の影響を受けてきた歴史こそが東南アジアという地域の面白さだなと今日は感じました。
東南アジアの歴史を学ぶと、私がつい比較にあげてしまうのが南米です。
南米も東南アジアと同じような時期にヨーロッパの支配をうけキリスト教化されています。
ブラジルやアルゼンチンなどは現在もカトリック国です。
にも関わらず、東南アジアでキリスト教国なのはフィリピンくらいです。あとはイスラム、仏教、ヒンドゥーなどです。
講義を聞いているうちに気になったので、Dr.Nicolasに質問してみたところ、
「東南アジアはあまりにも多くの国々の影響を受けてきたからではないか」というのがその問に対する答えでした。
これは新たな発見でした。南米はヨーロッパからの影響以外はあまり受けることはない場所にありますが、
東南アジアは欧米だけでなく、中国やインドなどの大国の影響を受け続けてきたんだなということが知ることが出来ました。
東南アジア、ほんとうに面白い。
じゃあ
①そのような文化の流入が激しい東南アジアの国々ではどのようにアイデンティティを確保してきたのか。
②第二次世界大戦期に日本が彼らに与えた影響とはなんだったのか
ということが気になります。
今日聞いた東南アジアにおける文化の流動性の裏付けの書籍なども探して読んでみたいと思います。
では。