【イタリア紀行③】ヴァチカンでローマ教皇にお会いする方法
止まっていたローマの振り返り。フィレンツェからヨーロッパ旅行の最終目的地ローマへ。
ローマでは2泊3日、まるまる自由に回れる日は2日目のみだったため、ローマのすべての見どころを網羅することはできなかったが、2日目のヴァチカン市国、サン・ピエトロ大聖堂では、日曜正午にローマ教皇フランシスコにお目見えすることができた。
カトリック教会の総本山、サン・ピエトロ大聖堂
ローマの中心部からヴァチカンまではバスで15分ほど。
中に入るのに荷物検査が必要なため、入場するにはかなりの時間がかかる。そのため、朝8時くらいに現地に行くのがおすすめだ。
しかもこの時は中国の春節期間中で、銀座や新宿を凌駕するくらいの多くの中国人がサン・ピエトロ大聖堂に押し寄せていた。
下の写真のほとんどは中国からのツアー客だ。
8時半についても1時間以上は待ったので、日中に行くともっと待つことになるだろう。
そしてサン・ピエトロ大聖堂へ。
サン・ピエトロ大聖堂はカトリック教会の総本山で、世界最大級の教会だ。現在の聖堂は2代目にあたり、1626年に創建されたものだ。
ヨーロッパの大聖堂で感じられる2つの力
大聖堂の内部の美しさは、言葉に出来ないほどのものだったので、写真を見るなり実物を見るなりしてもらいたい。
ただ、ひとつだけ説明できることがある。
ヨーロッパで教会や大聖堂を多く回ったが、基本的にどの教会にも「奥への力」と「上への力」が感じられる。祭壇へ惹きつけられるような奥行きと、天井のドームの2つの奥行きだ。
このサン・ピエトロ大聖堂は、とりわけこの2つの力がものすごかった。気がつけば祭壇の前で勝手に歩いていてきてしまった、というような感覚で、上を見上げればそのまま天井に吸い込まれるのではないかという圧倒的な奥行き。
建築物をみて感動したり、心を動かされたり、ということはよくあるが、サン・ピエトロ大聖堂の内部では心というより身体が動かされるような感覚だった。
日本だと、出雲大社の鳥居をくぐるときにも同じような感覚を味わった。
教会内部
ドーム
聖霊の象徴であるステンドグラスで作られた鳩
日曜の正午に行けばローマ教皇に会うことができる
ヴァチカンでは、毎週日曜の正午にローマ教皇によるお告げの祈りが行われる。ローマ教皇が宮殿から顔を覗かせ、お祈りを唱える。
そのため、日曜日の正午には、ヨーロッパ各国や、メキシコやブラジルなど、世界中のカトリック教徒たちが集まってくる。
広場で教徒たちはローマ教皇を見上げ、手を振る。
日本での皇居の一般参賀に言ったことがあるが、それよりも厳かな雰囲気はなく、手を振ったり、まるでアイドルの追っかけのようにメッセージを送ったりしているのは新鮮だった。
下の写真のように、ローマ教皇は宮殿の窓から顔を出すだけなので、とても小さい。
そのため広場には2つの大きな液晶ビジョンがあり、大きくPanasonicと書かれている。
毎年何百万人もの観光客がこのPanasonicのロゴを目にするとしたら、広告換算すればどれくらいの価値になるだろう。
これだけの人が集まっている
まとめ
このヨーロッパ旅行で最も感動した場所をあげるとすれば、まちがいなくこのサン・ピエトロ大聖堂が挙がる。
建物の美しさや歴史に加え、教皇を慕うカトリック教徒たちの厚い信仰心、エネルギーに心を打たれた。
うん、、これ以上は言葉で言い表せない。おわり。