【Muscat】雄大な自然の国オマーン
オマーンに行ってきました。
アラビア半島の東側に位置する面積31万平方kmの湾岸諸国の中では大きな国です。
英語の名称はSultanate of Oman(オマーン・スルタン国)で、絶対君主制の国家です。
中東最後の旅行先として、1泊だけの短期観光だったのですが、これは大きな間違いでした。
オマーンはこれまで行ってきたアラブ諸国の中で一番大きい上に、一番交通の便が悪く、首都マスカットを観光するだけにしても、中々の体力を要しました。
何よりひどいのはその暑さで、ドーハやバーレーンとくらべても日差しが強く、30分も歩き続けるのは不可能に近い状態でした。
交通の便も走っているのは交渉制のタクシーか、バス、そしてルートタクシーという乗り合いのタクシーが走っています。
ルートタクシーというのは一定のルートを走るハイエースで、好きなところで乗り、好きなところで降りることができます。
しかし、ハイエースに15人くらい乗るまで発車しないので、環境は酷く、あまりお勧めのできる乗り物ではありません。
空港から私の泊まる予定だったホテルまで、35キロ近くも離れていたため、私はどうやってそこまで辿り着こうかと悩んでいました。
タクシーは相場がわからないし、値切ったとしても10オマーン・リヤル(3000円程度)はかかってしまう。
そこで私は空港でホテルまで乗せてくれる人を探すことにしました。
出発しそうな車を見つけてはノックし、「これからどこへ行くんだ?俺のホテルまで連れて行ってくれないか」と問い続けたところ
7人目くらいの22歳くらいの若いアラブ人が「近くまでなら乗せて行ってあげる」と快諾してくれました。
自分と同じ年くらいの若い大学生だったので、私も安心して乗り込みました。
しばらく道路を走っていると、「ホテルまで行ってもいい。」ということになり、’何とタダでホテルまで行けることになりました。
しかし彼もホテルまでの道がわかるわけではないので、信号停車のたびに横の車や道行く人に道を訪ね、車を走らせてくれました。
バーレーンでもそうでしたが、このアラブ人達の無私の精神、共同体的な意識には感動しました。
30分ほどのドライブでホテルに付いた私は、大学生の彼にお礼を言い、記念撮影をし、別れました。
まだオマーンについて1時間もしないうちの出来事でしたが、この体験だけでも、この国に来てよかったなと思える出来事でした。
私が観光したのは首都マスカットで、古いスークや、大きなモスクを見学しているうちに、クアラルンプール行の時間が近づいてしまったのですが、
次、オマーンに来るときはレンタカーを借りてマスカット以外の街の雄大な自然やビーチを満喫したいなと思います。
滞在時間が非常に短く惜しい旅行だったので、また体制を整えて訪れたいなと思いました。
人も優しく魅力的な国です。
写真:
オマーンのスルタン・カブース・グランド・モスクという大きなモスクです。