ミュンヘンでBMWの本社へ遊びに行ってきました
バルセロナからミュンヘンへ
現地時間2月17日ミュンヘンに。
バルセロナからミュンヘンまでLCCのブエリング航空で2時間半。
LCCのブエリングはかなり不便なキャリアで、もう二度と使いたくない。
これならまだエアアジアの方がマシだと感じた。
ミュンヘンは美しい市庁舎や王宮だったレジデンツ、ビールで有名な街で
ドイツ最大のビアホールであるホーフブロイハウスもここにある。
人口は137万人程度で、ドイツではベルリン、ハンブルクにつぐ第三の都市だ。
交通網も発達しており、鉄道地下鉄バス路面電車なんでも走っている。
写真①ミュンヘンの中心にある新市庁舎
ミュンヘンはこの新市庁舎を中心に、店などが立ち並んでいる。
ミュンヘンについてからは、街を出歩いたり、博物館を見てみたりしたのが、
今回は本社をミュンヘンにもつ世界を代表するBMW本社に行ったのでそれについて話をしたい。
世界に名だたるエクセレントカンパニーなだけあって、素晴らしい体験だった。
ミュンヘンを代表する観光地となっているBMW本社
BMWの本社はガイドブックには必ず掲載されているくらいミュンヘンを代表する観光地となっている。
ミュンヘンの中央駅から地下鉄を乗継、20分ほどで最寄り駅まで行くことができる。
最寄駅周辺はミュンヘン・オリンピックの会場となってスタジアムなどがあるが、それ以外はBMWの城下町と化している。
写真②③BMW本社と博物館
BMW Weltは無料
BMW本社はWeltと呼ばれるショールームと、博物館であるBMW Museumに分かれている。
Weltは無料でだれでも入場することができ、BMWの最新の車などを見学、試乗することができる。
写真④BMW i3
小型EVのBMW i3。社員の運転ではあるがWelt内を試乗することができる。
写真⑤BMW i8
航続距離400を誇るスポーツタイプEVのBMW i8。
アメリカのEVベンチャー、テスラ・モーターズの台頭もあり投入されたEV。
BMWの洗練された高級感あふれるデザインが生かされている。
写真⑥ロールスロイス
元はイギリスのブランドであるが、現在はBMWのブランドとなってしまったロールスロイス。
写真⑦MINI
同じくイギリスのブランドだったMINI。日本でもおなじみだ。
写真⑧⑨BMWのバイク
もともとオートバイのエンジンから始まった会社であるので、WeltにはもちろんBMWのバイクも展示されている。
BMWがバイクを製造販売していることは、日本ではバイクに乗っている人以外にはあまり知られていない。
BMWの歴史
Weltの見学が終ると、いよいよBMW Museumへ。
MuseumではWeltにはない昔ながらの車がBMWの歴史とともに展示されている。
大人が10€で学生が7€。日本の学生証だけでは入ることができないはずだったが、受付のおばさんの粋な計らいで7€にしてもらうことができた。
BMWは1916年にミュンヘンに設立された会社で、元々はバイクのエンジンを製造していたため、Museumの最初には当時のバイクも展示されている。
写真⑩1925年のバイク
バイクのエンジンから始まり、そこから航空機、自動車へと派生していき、現在では世界トップクラスの自動車メーカーへと成長している。
詳しくBMW - Wikipediaを参照してほしい。
写真⑪航空機のエンジン
第二次世界大戦中に製造されていた航空機のエンジン。
結局二度の大戦中の軍事技術のスピンオフが20世紀の産業発展においてかなり大きな役割を果たしているということに改めて気付かされた。
日本でいえば富士重工業なども、航空機からのスピンオフ。
現在の先端技術、例えばGPSなども軍事技術からのスピンオフであることを考えると、とても複雑な気持ちになる。
BMWブランドの成長の足跡がわかる広告ブース
自分がいちばん気に入ったのは、Museumの中腹にあるBMWの広告の歴史のコーナー。
BMWという世界トップクラスのブランドがいかにしてその価値を高めていったのか、その成長の軌跡を原点からたどることができる。
そもそも、企業の博物館というのはそのブランド価値を最大化して消費者に伝えることが大きな目的だ。
そういう意味でこの広告の歴史は見せ方も非常にうまい。
写真⑫ー⑯BMWの広告たち
1930
1940年代
1950年台
2000年代
1940年代までは説明が多く、BMWの製品の機能を訴求している。
それが戦後になると機能の訴求から価値の訴求に移り、BMWがある暮らし、ライフスタイルを広告を通じて伝えている。
2000年代になると現在でもおなじみの広告になっている。
そのなかにもひとつ面白い広告があった。
写真⑱Auch ein Mercedes kann Fahrfreude bringen.
これはかなり面白い広告だった。
メルセデス・ベンツのトラックが何台ものBMWの自動車を運んでいる。
そこに書かれている言葉は
Auch ein Mercedes kann Fahrfreude bringen.
=Mercedes also can bring driving pleasure.
=メルセデスだって走る喜びを運んでくれる。(?私訳)
これはどのような意図の広告だったのかは明らかにされていなかったが、とても興味深かった。皮肉だろうか。
企業博物館のおもしろさを満喫
他にも様々なブースがあったが、書ききれないため、このへんにしておく。
広告の展示も写真の他に映像CMの歴史なども展示されており、かなりおもしろい。
このMeseumに行くまではそこまでBMWのファンではなかったが、行ってかなりのファンになってしまった。
というくらい、楽しめる博物館だった。企業博物館のおもしろさを再確認させてくれた。
企業が博物館が自分たちのブランドをどのように伝えようとしているのか、
企業が自分たちの歴史をどのように認識しているのか、
そして未来をどう見ているのか、
それらのことが博物館の展示を通じて垣間見ることができる。日本に帰っても、日本企業の博物館に積極的に足を運びたい。
ミュンヘンに来た際は、車に興味ある人もない人は行ってみてはいかがだろうか。